梅干し

この時期、家庭で梅干しを作られている方も多いのではないでしょうか

 

梅干し作りに必要な

生の梅完熟梅は6月中旬から7月上旬

短い期間しか手に入らないので注意が必要です

 

暑さで弱った身体をケアして、

熱中症の予防にも重宝される梅干し

 

今日は「梅干し」についてのお話です

 

梅は中国から渡来したと言われ、

遣隋使によって持ち込まれた梅の木は長い年月をかけて

日本の風土に合うようになっていきました

 

梅の実を梅干に加工する方法を誰が考案したかは

はっきりしていませんが

平安時代に書かれた書物に梅干のことが書かれてあり

臨済宗の栄西(えいさい)によって作られた

という説もあることから、

平安時代から鎌倉時代にかけて考案されたのではないかと

言われています

 

さて

梅干には暑さを乗りきる健康パワーがあると言われますが

そのパワーの正体は「クエン酸」です

 

クエン酸とは、酸っぱいものに含まれている有機酸類の一種で、

グレープフルーツレモンお酢などにも含まれていて、

疲労回復に効果があると言われています

 

クエン酸がなぜ、疲労回復に効くかというと、

私たちの身体にはクエン酸回路とよばれるエネルギーを生産する

メカニズムにあります

 

簡単に説明すると、

食物から摂取された栄養素が、

クエン酸などの8種類の酸に分解され、

その分解過程でエネルギーが生産されます。

 

そして、

クエン酸は、このエネルギー回路を回すための

着火材のようなもの。

 

クエン酸回路が活性化していれば、

どんどんエネルギーは作り出されていくため、

体内の代謝が円滑に働いてくれます。

 

さらに

クエン酸は疲労物質である乳酸を水と二酸化炭素に分解して、

体の外へ排出する働きもあります。

 

しかも

クエン酸には、ブドウ糖が分解されるのを抑制し、

乳酸そのものをエネルギーのもととなる物質へ変化させていきます。

 

つまり、

疲れのもとを取りながら、さらにエネルギーを生み出すのが

クエン酸というわけです。

 

このクエン酸をたっぷり含んでいるのが梅の実です。

そして、梅は梅干にすることで、クエン酸の量も増えます。

 

また、梅干は食べることで疲労回復に効果があるばかりでなく、

疲れにくく健康なからだを作る効果もあると言われています。

ぜひ、普段の食生活に梅干しを取り入れてみてください

 

今日は「梅干」のお話、

梅干の健康パワーで、これからの暑さを乗り切りましょう

 

※この内容は2019年6月に放送されたものです

=====================================
アルプモーニングスマイル
パーソナリティー 秋本 和美
毎週月曜~金曜 朝8時15分~8時20分
MROラジオ・KNBラジオで放送中!
=====================================