キンカンの栄養

今回はビタミンCを多く含む果物

キンカン」についてのお話です

キンカンは柑橘類の中で最も果実が小さく、

別名をヒメタチバナとも言います。

皮を丸ごと食べられるのが特徴です

糖度が高いので酸味が気にならず、

皮と果肉を一緒に食べることができます。

 

キンカンに含まれるビタミンCは100g中49gほどで、

これはレモンとほぼ同じぐらいの量だと言われています。

ビタミンCは潤いのある肌をつくる働きがあり、

抗酸化作用も期待できます。

また風邪を予防して、血管や骨を丈夫にし、

ガン予防にも働きます

そして、ストレスに対する抵抗力も高める効果があります

 

ビタミンC以外には、

ビタミンPの本体となるヘスペリジンも含んでいます。

ヘスペリジンはみかん由来のフラボノイド

ポリフェノールの一種で柑橘類に多く含まれますが、

実の部分よりも果物の皮や薄皮に多く含まれています

このヘスペリジンにはビタミンCの吸収を良くして、

毛細血管を強くする働きがあります。

さらに、血中コレステロールを改善し

血圧上昇を抑え動脈硬化も予防します

 

そして意外なことに、

果物としては珍しくカルシウムも多く含んでいるため、

丈夫な骨や歯をつくり

神経の緊張や興奮をしずめる働きがあるとも言われています

 

さらにキンカンは、咳止め効果のあるシネフリンを含んでいるため

ノドの痛みや風邪をひいたときに食べたい果物のひとつです

この咳止め効果があるシネフリンはキンカンの皮に含まれていて

気管支の筋肉をゆるめる効果があります。

食べ方としては生で食べたり

甘露煮ゼリーにするなど様々ありますが、

今日は一般的に食べられる甘露煮の作り方をご紹介します

 

まずキンカンをきれいに洗い、

包丁で皮に縦の切れ目を入れます。

鍋にたっぷりの水とキンカンを入れて火にかけ、

沸騰したら煮汁を捨てます。

これはキンカンの苦みを取るためで、

苦みが好きな人あるいは苦みのないキンカンを使った場合は、

煮汁を捨てるは必要ありません

そして、あらためて鍋にキンカンを入れ、

水をひたひたにつかるまで加え、

氷砂糖を入れて火にかけ、

艶が出るまで煮つめれば出来上がりです。

氷砂糖の量はキンカンの量の

1.5~2倍程度を目安としてください。

今回は栄養満点の果物「キンカン」の紹介でした。

 

※この内容は平成29年3月に放送されたものです

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