シソ

 

シソの原産地は中国で、

日本には縄文時代までには伝わっていたと考えられています。

平安時代に栽培が始まり、

江戸時代には漬物薬味などとして用いられるようになったようです

 

シソには、大きく分けて「青ジソ」と「赤ジソ」があります

青ジソは、「大葉」とも呼ばれ、

刺身や冷や奴などの香味付け天ぷらの具材などに、

赤ジソは、梅干しの色付けふりかけなどに用いられます

 

また、シソの穂に花が咲いている状態のものを「花穂ジソ」、

実がなり始める頃の穂を「穂ジソ」と呼び、

いずれも刺身のあしらいなどに用います

 

青ジソは一年を通して安定して出回っていますが、

本来の旬は7月から10月にかけて、赤ジソ6月から7月が旬で、

ちょうど今の時期に梅干しを漬けるという方も多いのではないでしょうか。

 

そんなシソは、

βカロテン、ビタミンB群、ビタミンC、

カルシウム、カリウム、鉄分などを多く含んでいます

 

なかでも注目したいのは「βカロテン」です

100グラム当たりの含有量はニンジンよりも多く

野菜の中ではトップクラスです

 

すがすがしい香りは

ペリルアルデヒド」という成分によるものです

 

ペリルアルデヒドには、防腐作用殺菌作用があり、

刺身にシソが添えられるのは、

腐敗防止食中毒予防などの効果を期待してとのことです

 

また、食欲を増進させたり、胃を丈夫にしたりする働きもあり、

これからの季節、夏バテ対策にも役立ちます

 

シソは、漢方では「蘇葉(そよう)」と呼ばれています。

気の巡りを良くする、精神を安定させる、冷えを取る、

胃腸の働きを回復させる、などの作用があると言われ、

さまざまな漢方薬に配合されています

 

シソは、薬味や梅干しなどさまざまな形で楽しめますが、

これからの暑い季節には、シソジュースにするのもおすすめです

 

赤ジソを煮出して、クエン酸やリンゴ酢などの酸味砂糖を加えると、

きれいな赤い色のシソジュースができあがります

さっぱりと飲みやすく、夏バテ予防にもぴったりですので、

興味がある方は作ってみてはいかがでしょうか

 

※この内容は2020年6月に放送されたものです

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アルプモーニングスマイル
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