ししゃも

 

ししゃもは、

北海道の太平洋沿岸の一部でしか獲れない日本固有の魚です。

 

アイヌでは、「神様によって柳の葉から作られた」という言い伝えがあり、

その名前は、アイヌ語で「柳の葉からできた魚」を意味する

ススハム」という言葉がなまったものといわれています

 

ただ、

近年は漁獲量が減って、北海道産のししゃもは少なくなり、

一般に流通しているのは、カナダ、アイスランド、ノルウェーなどから輸入される

カラフトシシャモ」「カペリン」と呼ばれるものがほとんどです。

 

旬の時期は本来、10月から11月にかけてですが、

冷凍保存できることから、一年を通して出回っています

 

そんなししゃもは、頭から尻尾まで丸ごと食べることができますので、

豊富な栄養を無駄なく取ることができるのが特徴です

 

なかでも骨や歯を丈夫にするカルシウムをたっぷり取ることができます

しかも

ししゃもの内臓には、カルシウムの吸収を高めるビタミンDも豊富に含まれているため、

カルシウムを効率的に摂取することができるんです

また、カルシウムとともに骨を作る、リンもバランスよく含んでいます

 

ビタミン類では、

皮膚や粘膜を守るビタミンA、活性酸素から体を守るビタミンE

脂肪がエネルギーに変わるときに働くビタミンB2なども多く含んでいます

このほか、マグネシウム、鉄分、亜鉛、不飽和脂肪酸のDHA、EPAなども豊富です

 

ししゃもは干物として出回ることが多く、そのまま焼いて食べるのが定番ですが、

天ぷら、唐揚げ、南蛮漬け、昆布巻き、甘露煮などでも楽しめます

 

なかでもおすすめなのが、南蛮漬けです。

干物のししゃもなら、

そのまま粉を付けて揚げることができますので、調理がとても簡単

 

また、お酢にはカルシウムの吸収を良くする作用があり、

お酢に漬けることで、カルシウムをより効率的に取ることができます

さらに、タマネギ、ニンジン、ピーマンなど、

野菜をしっかり取ることができるのもうれしいポイントです

 

※この内容は2020年10月に放送されたものです

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アルプモーニングスマイル
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