薬の使用期限

食べ物や飲み物に賞味期限や消費期限があるように、

薬にも使用期限というのがあります。

薬の使用期限とは、

薬の効果が十分に発揮される期限のことで、

薬の種類によっても違いますが

大体製造されてから半年間になります。

 

注意していただきたいのは、

市販の薬のラベルや箱などに記された期限が、

あくまでも未開封の状態での使用期限であるということです。

そのため開封した後の薬の使用期限は、

記載された期限とは異なり

錠剤やカプセル剤、粉薬や軟膏、坐薬などの薬は

6ヶ月から1年以内

目薬は1ヶ月程度を目安にして下さい。

開封した日付を容器に書いておく

使用する期限が分かり便利です。

 

またシロップ剤やドリンクなどの液体の飲み薬は、

砂糖などで甘味を付けている場合もあり、

細菌が繁殖しやすく変質もしやすいので、

飲み残したものなどは処分した方が良いでしょう

 

一方病院などで処方された薬は、

一部のものを除いて使用期限が書かれていません

これは患者さんのその時の症状や体質に合わせて

処方されたものであるため、

医師が指示した日数だけ薬の品質が保たれていれば良いからです。

ですから処方された薬は、例えば「5日分」や「2週間」など

指示された期間内に使うように心がけてください。

 

また、同じ病気になった時に使おうと

余った薬を取り置きする人もいるかもしれませんが、

絶対に薬の取り置きはしないでください

たとえ同じ人が同じ病気になったとしても、

状況が違ったり体調が変化して、

薬が効かなかったり副作用が出ることもあるからです。

間違って薬を使わないためにも、取り置きはせずに

処方期間の過ぎた薬は捨てるようにしましょう

 

ただし、使用期間内であっても薬の保管方法が悪いと

品質を低下させる場合があります。

薬を保管する場合は高温多湿・直射日光を避けて保管してください

またシロップ剤や水薬、坐薬など

冷蔵庫に保管しなければならない薬は、

冷蔵庫に入れて保管して下さい

 

最後に、1年に1度は薬の状況や使用期限を点検し、

使用期限の過ぎた薬は処分するようにしましょう。

 

※この内容は平成30年1月に放送されたものです

=====================================
アルプモーニングスマイル
パーソナリティー 秋本 和美
毎週月曜~金曜 朝8時15分~8時20分
MROラジオで放送中!
=====================================