子どもの花粉症

今日は子どもの花粉症についてのお話です。

子どもの花粉症は年々増えており、5歳~9歳でおよそ14%

10歳~19歳ではおよそ31%

大人の発症率と変わらないことが分かっています。

 

中でもスギ花粉症は、原因物質の花粉が飛散する時期が

風邪やインフルエンザが流行する時期と重なるため、

花粉症と風邪との判断が難しいかもしれません

更に幼児は症状を具体的に伝えることが難しいため、

周囲が注意を払う必要があります

また鼻づまりの症状は花粉症でも起こりますが、

咽頭扁桃肥大や慢性副鼻腔炎が原因であることも多いので、

子どもに異変を感じたら、

医療機関でしっかり診断してもらうことが重要です

 

花粉症の季節は

や目などの症状が勉強や運動といった活動を低下させ、

日常生活に大きな支障を与えます

学校などの集団生活の中で、

花粉症が原因で皆と同じように活発に活動が出来ないのは、

子どもにとって悲しいことです

正しい治療で花粉症の症状をしっかりと抑えることにより、

普段と変わらない日常生活を送ることが出来ると

子どもに教えてあげてください

 

また花粉症の薬の影響で

眠くなったり集中力が低下してしまう場合がありますが、

これは症状自体が原因のことも多いようです。

くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの花粉症の症状で

夜の間よく眠れず睡眠不足となり、

翌日の活動に影響を与える場合があります

そうすると睡眠不足に昼間の花粉症の症状が加わって、

より集中力や活動性が落ちてしまう可能性があるのです

ですから、子どもの夜の症状にも注意を払うことが重要です。

 

花粉症の治療は、基本的に大人も子どもも同じです。

症状に応じて抗ヒスタミン薬という飲み薬や、

ステロイド点鼻薬などで治療します。

また、今まで成人にしか使用出来なかった

第2世代の抗ヒスタミン薬も子どもに使用出来るものが増えて、

薬の選択の幅が広がりました

 

子どもに花粉症の症状が見られたら、

早めに医療機関を受診し、症状に応じた適切な治療を受けてください。

 

※この内容は平成30年3月に放送されたものです

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アルプモーニングスマイル
パーソナリティー 秋本 和美
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