歯と口の健康週間/8020運動

6月4日から10日は歯と口の健康週間です。

今年度はのばそうよ 健康寿命 歯みがきでという標語のもと、

全国各地で啓発イベントなどが行われます。

標語にある健康寿命というのは、

健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間のことです。

高齢になって残っている歯の本数が多い人ほど

健康寿命が長いという調査結果があり、

健康で長生きするためには歯が大切だということが分かっています。

 

そんな中「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように

と行われているのが、

80歳になっても自分の歯を20本以上保とうという、

8020(ハチマル・ニイマル)運動」です。

「20」というのは、

硬い物をほぼ満足に噛むためは、

20本以上の歯が必要なことからきていて、

それを「80歳」まで目指そうという運動です。

高齢者の対策だと思う人が多いかもしれませんが、

「8020」を達成するためには、

子どもの頃から歯の健康管理を心がけることが必要です

中でも歯を失う二大原因である

むし歯歯周病の予防が大切です

 

むし歯の予防法としては、

歯みがき甘い物を控えることが基本になりますが、

最近は、これに加えてフッ素を使った予防が注目されています

フッ素は、むし歯の原因菌の働きを抑えたり、

歯から溶け出したカルシウムやリンの再石灰化を促進したり、

歯の表面を酸に溶けにくくしたりして、むし歯を予防する働きがあります。

現在市販されているほとんどの歯磨き粉には

フッ素が配合されていますので、

毎日の歯磨きに取り入れるといいでしょう。

 

歯周病の予防法としては、

歯と歯茎の間にたまった歯垢の中の歯周病菌を取り除くこと

基本になります

歯磨きでは磨き残しの多い歯と歯茎の境目や歯と歯の間、

前歯の裏側、奥歯の後ろ側などを丁寧に磨くようにしましょう。

歯間ブラシデンタルフロスを使うと、

よりきれいに除去することができます

 

セルフケアで取り除けない部分は、

専門家の力を借りるのがおすすめです。

年に1~2回は歯科医院で歯科健診とクリーニングを受けて、

歯垢や歯石を除去してもらいましょう

 

※この内容は平成30年6月に放送されたものです

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アルプモーニングスマイル
パーソナリティー 秋本 和美
毎週月曜~金曜 朝8時15分~8時20分
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