おせち料理

皆さん年末年始の準備で
忙しい日々をお過ごしのことと思います
今回は新年を迎えるために欠かせない
おせち料理」についてのお話です

平安時代
年始や3月3日、5月5日などの五節句に、
宮中では神前に食べ物を供え、
宴を開く慣わしがありました
その行事のことを「お節供(おせちく)」と
呼んでいたことから
おせち」という言葉が残ったそうです
その後江戸時代に料理の文化が発達し、
明治時代に入ってから正月の食事が
おせち料理」と
呼ばれるようになったと言われています。

ところで
おせち料理に入っている
黒豆」や「かずのこ」「ごまめ」などには
それぞれ願いが込められています
例えば黒豆には
マメに健康に暮らせるようにという意味が、
数の子には卵の数が多いことから
子孫繁栄の意味が込められています。
ごまめは漢字で五万の米と書かれることから、
豊年豊作祈願の意味があります。

その他にも
栗きんとんは、財産が貯まるように
レンコンは、未来の見通しがきくように
えびは、腰が曲がりひげが伸びるまで長生きできるように
という意味が込められています。

また、おせち料理は保存がきき、
野菜や海藻・いも・豆類など
栄養バランスにも長けています

人参と大根の「なます」は、
赤と白でお祝いの「水引」を彷彿とさせますが、
大根にはお雑煮やお餅に含まれるデンプンの
消化を助けるジアスターゼをはじめ、
ビタミンCなど豊富に含まれています。
ニンジンには体内でビタミンAに変わるβ-カロチン
多く含まれています。
ごまめにはカルシウムや味覚を正常にする
亜鉛などのミネラルも豊富です。

昆布には食物繊維カリウムカルシウムヨードなどの
ミネラルが豊富に含まれています
カリウムには塩分の排出を促し、
血圧を下げる働きがあります。
そしてヨードには代謝をあげる作用があります

えびは高タンパク低脂肪低エネルギーの食材なので、
おつまみにも最適です

今日はおせち料理
料理の意味や栄養についてお伝えしました。

※この内容は平成28年12月に放送されたものです

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アルプモーニングスマイル
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