痛風
風が吹いても痛い
ということから
名づけられたと言われる「痛風」。
この病気は下半身の関節に腫れや炎症が起こります。
特に、足の親指の付け根の関節が赤く腫れて痛み出します。
そうすると2、3日は全く歩けなくなるほどの痛みがあります![]()
痛みはほとんどの場合、1週間から10日経つと次第に治まり、
しばらくすると全く症状が無くなります。
ただし油断は禁物で、半年から1年経つと
また同じような発作が起こります。
それを繰り返しているうちに足首や膝の関節まで腫れはじめ、
発作の間隔が次第に短くなってきます![]()
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このような状態になると、関節の症状だけでなく、
腎臓などの内臓が侵されるようになってきます。
厚生労働省の「国民生活基礎調査」によると、
推計患者数は2013年に100万人を超え、
現在も増え続けていると予想されています。
痛風にかかるのはほとんどが男性で、
最近では若年化
も進んでいると言われています。
痛風の原因となるのは尿酸という物質です。
尿酸は炭素、窒素、酸素、水素の分子から出来た化学物質で、
プリン体と呼ばれる物質の一つです。
この尿酸はどんな人の体の中にも一定量あって、
血液などの体液に溶けて循環し、尿となって捨てられています。
ところが何らかの原因で
血液中の尿酸の濃度が
上昇
して飽和濃度を越えると、
体の中に蓄積してきます。
溶けなくなった尿酸はナトリウムと塩(えん)を作り、
結晶
になります。
そして尿酸の濃度が高い状態が続くと、
この尿酸塩の結晶が関節の内面に沈着してきます。
痛風発作は、尿酸塩に対抗して体の防御機構である白血球が反応し、
攻撃する時に起こるのです。
この尿酸塩は関節だけでなく、他の臓器にも溜まっていきます。
中でも腎臓には尿酸が溜まりやすく、
痛風発作のある人は腎機能に注意が必要です![]()
他にも痛風の患者さんには
心筋梗塞や脳血管障害などの
生命を脅かす病気を合併する割合も高いようです。
痛風の痛みを感じたら、
できるだけ早く医師の診断を受けることが最も大切です。
※この内容は平成29年8月に放送されたものです
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パーソナリティー 秋本 和美
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