

子どもの頃、治療でお世話になった薬剤師さんがすてきな方で、親身になって薬のこと、治療のことを説明してくれて。それがきっかけで薬剤師を目指すようになったんです。
就職の際は、病院薬剤師という選択肢もあったのですが、私は患者さまとの距離が近い調剤薬局に、より魅力を感じました。私はもともと人見知りするタイプだったので、はじめは「ちゃんと服薬指導ができるの?」と不安だったのですが、実際にカウンターに立つと患者さまと話すことが楽しくて。意外な自分の側面を発見しました。


最近のことですが、処方箋を持たずにお薬の相談に来られた患者さまがいらっしゃって、「頼りにしてもらえているんだ」と嬉しくなりました。久しぶりにお会いした患者さまに「元気だった?」と声を掛けられることもあり、何気ない会話が日々の励みになります。

調剤薬局の薬剤師は薬ではなく、人と向き合う仕事ですから、私は患者さまの話を最後までじっくり聞くことを心がけています。お薬についての話がいつの間にか、お孫さんのことだったり、家事育児の話題になることもしばしば。「あなたに話を聞いてもらえただけで、なんだか元気が出てきたわ」って言ってくださる患者さまもいるんです。
薬剤師になったばかりの頃の私は、お薬を「物質」としてしか捉えていませんでしたが、今は患者さんの健康や生活との密接な関わりを感じています。体質や生活環境など、その人に合わせたきめ細かな配慮が必要なんです。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |