経口伝染病や食中毒は健康保菌者がしばしば感染源となるので、食品の製造、給食従事者については定期的検便を行い、保菌者ないし患者の早期発見に努めます。
検便が赤痢菌、サルモネラ、腸管出血性大腸菌 O157などの健康保菌者であるかないかを知るための唯一の方法なのです。
健康保菌者とは、腸内に病原菌を保菌しているにもかかわらず、体力があり病原菌との抗争にもバランスがとれているため、発病せず、健康そうに見える人をいいます。
こうした健康保菌者は、毎日糞便とともに病原菌を排泄しますので、食品を取り扱う人にとっては、最も危険な状態といえましょう。
健康保菌者による事故の例
某飲食店で起きた事件ですが、たまたまそのお店のお客様の一人が、健康保菌者であったため、この店のトイレを使った際に、扉の取っ手が汚染され、次に使用した店員が取っ手から感染し、さらにその人から次々とお客様に伝染したもので、最終的には、120名にも及ぶ集団食中毒事件に発展してしまいました。
ウィルスの特徴
□人の腸管内のみで増殖
□感染力が強い
□一度感染した患者でも、繰り返し発症・感染する
症状
□潜伏期間は24〜48時間
□激しい吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、ときには発熱を伴う
□1〜3日続いた後、治癒。後遺症は残らない
□症状が消失した後も、患者の便からは一週間程度、ウィルスが排出するので二次感染に注意
感染経路
□汚染された貝類を、生あるいは十分に加熱処理しないで食べた場合
□食品を取り扱う人が感染していて、その人を介して汚染した食品を食べた場合
□患者の糞便や嘔吐物から二次感染した場合
□人から人への直接感染

