暑い時期のおなかの不調について

 

は、ついつい冷たい飲み物をとりすぎたり

クーラーで身体を冷やしすぎてしまい

胃腸への負担が大きくなってしまいがちです

 

そこで、

今日は、どんなことが胃腸の負担になるのか

どうしたら避けられるのかをお話しします

 

まず、

胃腸への負担から起きる食欲不振についてです

 

汗をたくさんかくと喉がかわいて

身体は自然に水分を多く欲するようになります。

 

しかし、一度にたくさんの水をどんどん飲んでしまうと、

吸収が間に合わず、胃の中に水分がたまってしまい

胃液が薄まった状態になります

 

こうした胃液が薄まった状態では当然、消化もよくありませんから

胃もたれを感じますし、十分な栄養補給もできません

 

栄養がとれなければ身体はバテ てしまい、

また食欲をなくしてしまうという悪循環になり

食欲不振となってしまいます。

 

そこで、食欲不振を防ぐためにも水分のとり方には注意しましょう

 

喉が渇いた」と感じてから飲むと、ついガブガブと飲んでしまいます。

喉が渇く前に「こまめに一口ずつ飲む」という

飲み方がよいでしょう

 

飲み物としてはカフェインが入っていないもののほうが

水分補給には最適です

 

ミネラル豊富な麦茶マテ茶ルイボスティーなどは

暑い時期に、最適な飲み物です

 

また、おなかの不調で気をつけたいのが下痢です。

下痢は身体の中の栄養や水分を排出してしまうため、

体力も奪ってしまいます

この時期に起こる下痢で考えられる原因の多くは、

食中毒」と「冷え」です。

 

とくに暑さが厳しいこの時期は食中毒に気をつけてください

できるだけ新鮮な食材を使って、加熱したものを食べるようにしましょう。

 

そして、もうひとつは、おなかを冷やさないことです。

暑いとは思っても、エアコンのきいている環境では、

気づかないうちに体が冷えていることがあります

 

胃から下腹部にかけて触ってみて皮膚が冷たい感じがしたら要注意です

冷やしすぎないように、寝ているあいだも含め、

おなかまわりは覆うほうがよいでしょう。

 

さらに、寝不足が下痢の原因になることもあるのをご存じですか?

腸というのは自律神経に支配されています。

寝不足になると、自律神経による、

体の活動と休止のモードの切り替えに乱れが生じ、

結果、腸の動きにも異常が出やすくなります。

睡眠時間は意識して確保するようにしましょう

 

※この内容は2019年8月に放送されたものです

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パーソナリティー 秋本 和美
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汗について

 

蒸し暑いこの時期は汗のニオイも気になります

そこで、今日は「汗について」のお話です。

 

そもそも汗は、温を下げるために出ているものです。

汗は身体の表面で蒸発し、その時に「気化熱」という熱を放出します

この作用によって、体温を下げています。

 

この汗の成分は、血液から血球を取り除いた液体成分である

血漿(けっしょう)が、もとになっています。

 

そのため、

汗を出す器官、汗腺は血管のすぐ近くにあり

体温が上がりすぎないように、

状況に合わせて血液中から血漿を取り出して汗を作っています

 

この血漿は99%以上が水分ですが

カリウム、マグネシウムなどのミネラルも含んでいます。

 

そして、ミネラルは身体にとって必要なもの

そのため、汗を作り出す汗腺では、血漿の中の水分だけを濾過して

ミネラルは再び血管に戻してから汗として排出します

こうして出てきた汗はサラサラして良い汗といえます

 

しかし、

汗をかく習慣があまりない場合

汗腺の濾過機能が衰えてしまうため、

身体に必要なミネラルも一緒に汗となってしまいます。

 

こうした汗はベタベタしていて、ミネラルが皮膚の常在菌と結合し

ニオイのある汗になってしまうのです

 

また、

身体からミネラル成分が失われると、

生理機能が狂い疲れが残り身体が重く感じられるなどの

体調不良も起こりやすくなるといわれています

さらに、

ミネラル濃度が濃い汗というのは蒸発しづらいため

本来の目的である体温調節もうまくいかなくなってしまいます

 

こうしたことからも、

いい汗にするには、たくさん汗をかいて汗腺を鍛えておくことが大切です

 

しかし、

汗さえかいていれば健康かというと、そういうわけではありません

 

汗の量が尋常でない、または一部だけに汗をかくなど、

汗の出方が不自然な場合は、病気が隠れていることもあります

 

例えば、

糖尿病によって神経障害を併発し、

末梢神経や自律神経の働きが損なわれると、

大量の汗をかいたり一部だけにかいたり

逆に、まったく汗をかかなくなったりすることもあります。

 

また、

更年期の女性にはホットフラッシュと呼ばれる、

急激に大量の汗をかくことが見られることもあります。

 

こうした日常生活に支障をきたすレベルで汗をかく場合、

とくに病気が原因となっている場合は治療が必要です

 

汗で気になることがあれば、医師に相談してみてください。

 

※この内容は2019年8月に放送されたものです

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スイカ

今日は「スイカ」についてのお話です。

 

スイカは昔から夏の暑さから体を守ると言われてきました。

 

スイカの原産地はアフリカ南部のカラハリ砂漠

日本には安土桃山時代にわたってきました。

 

明治時代になると欧米からさまざまな品種が入り

一般に普及したといわれています

 

スイカの果肉のおよそ95%は水分で、

このうち4~6%が糖分です。

 

水分が多いので栄養価が低いように思われますが

そうではありません

 

ビタミンでは、β-カロチンや 、ビタミンB1、B2、ビタミンC、

そして、カルシウムやリン、鉄、カリウム等のミネラル類、

グルタミン酸やアルギニンなど、

多くの成分をバランスよく含んでいます。

 

さらに、

スイカに含まれる果糖ブドウ糖は、

他の糖質に比べエネルギーに変わるのが速いので、

夏の暑さで疲れた身体を癒すにはスイカの甘さがぴったりです

 

スイカは、

古くは漢方や民間療法でも、夏の暑さからくる熱を収め、

利尿作用があるため、むくみ解毒に役立つ食べ物とされてきました

 

さらに、スイカには、

シトルリンというアミノ酸を含んでいます。

このシトルリンは体内に吸収されると、他のアミノ酸とともに、

体内で発生するアンモニアを無害な尿素に変換させて

排泄するように働きます

 

スイカにはカリウムも豊富に含まれています。

カリウムは、ナトリウムとのバランスを保つので、

余分なナトリウムの排出を促し、利尿作用を高めることから、

ナトリウムのとりすぎからくる むくみの改善にも役立ちます。

 

また、

スイカの絞り汁を煮詰めて作る「スイカ糖」は、

むくみ防止や、のどの痛みの緩和痰がからむときにも良いとされ、

昔から民間療法として利用されてきました

 

スイカのタネにはリノール酸タンパク質が多く、

ビタミンB群Eが豊富に含まれているため、

漢方では強壮剤止血剤のどの痛みなどに効果のある薬として

用いられています。

 

スイカの皮も漢方の薬の材料として使われ、

コレステロールを減少させ、

血管を拡張させたりする効果もあるといわれています。

 

このように昔からスイカは

健康によい夏の食べ物と認められてきました

 

果肉を食べると皮や種は捨ててしまうスイカですが、

健康への効果も考え、スイカを上手に利用してみてはかがでしょうか

 

※この内容は2019年7月に放送されたものです

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日焼けは肌だけではない!?

今日は『の日焼け』についてのお話です。

 

日差しが強くなってくると気になるのが「日焼け」です

 

日焼けといえば、肌の日焼けを思い浮かべる人が多いと思いますが、

目も日焼けすることをご存じでしょうか

 

目に紫外線が入ると、

目の表面にある角膜に炎症が起きて、充血したり、痛んだりします

また、紫外線が入ってきたことを脳が察知することで、

紫外線に対抗するためのメラニン色素が作られて

肌に紫外線が当たったときと同じような状態になってしまうそうです

 

目の日焼けが進行すると、

「白内障」「黄斑(おうはん)変性症」「瞼裂斑(けんれつはん)」といった、

の病気が起こることがあります

 

白内障は、

目の中でレンズの役割を果たしている水晶体が白く濁って

視力が低下する病気です。

黄斑変性症は、

網膜にある黄斑という部分に異常が起きて、

視力が低下したり視界がゆがんだりします。

そして、瞼裂斑は、

紫外線やコンタクトレンズによる刺激によって、

白目の部分が黄色く濁って盛り上がる病気です。

 

このような紫外線による影響を抑えるためには、

日頃から紫外線対策することが重要です

 

まず、

できるだけ目に紫外線が当たらないように工夫しましょう。

効果的なのは、UVカット加工を施したメガネサングラスです

隙間から紫外線が射し込まないように、

フレームが大きめでなるべく顔に密着しているものがおすすめです

 

帽子日傘を併用すると、紫外線をよりカットできます

帽子のつばは7センチあれば

顔に当たる紫外線を60%以上カットできるといわれていますので、

少し長めのものを選ぶといいでしょう。

日傘の色は白っぽいものよりも黒っぽいもののほうが

紫外線を吸収してくれますので、ダークカラーのものがおすすめです

 

紫外線から目を守るためには、の中からケアすることも重要です。

 

目に栄養を与えてくれるビタミンミネラル

ルテインアスタキサンチンなどを含む食品を

積極的に摂るようにしましょう

 

紫外線対策は、肌だけでなく目にとっても大切です

上手に紫外線をカットして目の健康を守りましょう

 

※この内容は2019年7月に放送されたものです

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