春菊

春菊はキク科に属する緑黄色野菜です。

春に菊のような黄色の花を咲かせることから春菊と呼ばれていますが、

関西では菊菜とも呼ばれています。

原産地は地中海沿岸で、

もともとヨーロッパでは観賞用として栽培されていました

食用としているのは日本や中国など東アジアだけだそうです

日本では江戸時代末期から各地で栽培が始まり、

お鍋の具材として利用されることが多くなった

40年ほど前から消費が拡大しました

 

今ではハウス栽培によって、1年中出回っていますが、

旬の時期は11月から3月にかけてで、特に冬場に美味しくなります

春菊を選ぶ時は色が濃く、艶があり、葉っぱが瑞々しいものを選びましょう。

茎は5ミリ程度で太すぎず、茎の断面の白い部分が小さい方がおすすめです。

また、茎の下まで葉がついている方が美味しいそうです

春菊は傷みやすく、乾燥に弱いため、早めに使い切るようにしましょう。

保存する場合は、濡らした新聞紙で包み、ビニール袋に入れて、

冷蔵庫の野菜室に立てておきます。

 

調理する際は、春菊独特の香りを生かすため、

加熱しすぎないのがポイントです。

茹でる時は葉っぱと茎に分けて、

茎から先に、葉っぱは後からさっと茹でるようにしましょう。

お鍋の具材にする時も、

茎から入れて火が通ったところで葉っぱを入れると、

ちょうどよく茹で上がります

春菊はアクが少なく、特に葉っぱの部分は柔らかいので、

生のままサラダにしても美味しく頂けます。

 

栄養面で注目したいのはβカロテンの豊富さです。

βカロテンは皮膚や粘膜の健康を保ったり、

抗酸化作用によって老化を予防したりする効果が期待できます。

また、出血したときに血液を固めて止血したり、

骨を丈夫にしたりする働きがあるビタミンKも多く含んでいます。

βカロテン・ビタミンKは、

どちらも油と一緒に調理すると吸収率が良くなりますので、

炒め物天ぷらにするのもおすすめです

 

※この内容は平成30年12月に放送されたものです

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冬の味覚 牡蠣

牡蠣は別名海のミルクと言われるほど栄養豊富な食べ物です。

食用としての歴史も古く、

貝塚で多数の牡蠣の殻も発見されていますし、

古事記延喜式といった古文書にも牡蠣が度々登場しています

 

ヨーロッパでは古代から精力増強効果があるとして注目され、

シーザーがイギリス海峡に侵攻したのは、

テムズ河口で獲れる良質の牡蠣

目当てだったのではないかとも言われています

では、牡蠣の旨味の秘密は何かというと、

牡蠣に含まれる豊富なグリコーゲンにあります。

グリコーゲンは単独では無味無臭ですが、

ほかの味と一緒になるとコク旨味が出てきます。

牡蠣に含まれる栄養をみると、

生牡蠣100g中には1日に必要なたんぱく質量の3分の2

カルシウムは3分の1、リンは一日に必要な分含まれ、

鉄分・ヨードは4倍含まれています

 

具体的な牡蠣の効果を挙げると、

まず、肝臓を強化する効果があります。

これは、肝機能を強化するグリコーゲンやタウリン・ビタミンB12が

豊富に含まれているためです

疲れた肝臓をバックアップするには、

牡蠣はまさにもってこいと言えます。

次に、牡蠣には血を作り出す効果もあります。

これは血を作り出すときに必要な

鉄・ビタミンB12・銅・葉酸が含まれているためで、

食生活の偏りからくる貧血の方には効果が期待されます。

また、牡蠣には亜鉛も多く含まれています。

この亜鉛は免疫細胞の働きを活性化させ、

粘膜の健康を保つビタミンAを体内に留め、

喉の痛みや鼻水・鼻づまりなど風邪の症状を緩和する効果があります。

 

他に牡蠣には精神を安定させる効果もあると言われています。

カルシウムが不足するとイライラしやすくなるといった話を

聞いたことはありませんか?

カルシウムはイライラを抑え、精神安定を促す栄養素です

牡蠣には極めて良質なカルシウムが含まれています。

ストレス予防にも牡蠣はぴったりの食材といえるかもしれません

 

※この内容は平成30年12月に放送されたものです

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耳そうじ

耳の中がすっきりして気持ちのいい耳そうじですが、

やり方によっては様々なトラブルが起こる事もありますので、

正しい耳そうじの方法を知っておきましょう

 

耳あかは耳の中の皮膚がはがれ落ちたものです。

耳の入り口から1㎝くらいの所に、

耳あかの元となる油分が分泌される耳垢腺という分泌腺があり、

そこから出た分泌物やゴミ・ホコリなどが

混じり合って耳あかとなります

耳あかは単なる老廃物ではなく、

耳の穴に入ってきたゴミやホコリを吸着して外に排出したり

耳の中や鼓膜を保護したり

感染を防いだりする役割を果たしています。

耳あかには大きく分けて2種類

カサカサとした乾いた耳あか

ベトベトした湿った耳あかがあります。

日本人は耳垢腺の数が少ないため、

乾いた耳あかの人が多いそうです。

 

では、耳そうじの方法についてです。

耳そうじには耳かきか綿棒を使います。

一般的に乾いた耳あかには耳かき

湿った耳あかには綿棒が適していると言われています

耳そうじをする時に最も気をつけたいのは、

掃除をする範囲です。

耳の入り口から3.5㎝ぐらいの所には鼓膜がありますので、

掃除をするのは入り口から1.5㎝ぐらいまでに留めて、

鼓膜を傷つけないよう気を付けてください

耳には自浄作用があり、

耳あかを自然に外に排出する働きがあるため、

奥まできれいにする必要はないそうです。

耳そうじの頻度は、月に1~2回で十分です。

毎日のように掃除をすると耳の中が傷ついて

炎症が起きる外耳炎になる事がありますので注意しましょう

 

自分で耳そうじが上手くできない場合は、

耳鼻咽喉科で除去してもらうこともできます。

湿った耳あかの人や耳の穴が狭い人、

子どもや高齢者などは耳あかが溜まりやすいそうです

遠慮せず耳鼻咽喉科で相談してみてください。

 

※この内容は平成30年11月に放送されたものです

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七尾美術館「イタリア・ボローニャ展」

この展覧会は

毎年春にイタリア北部の古都ボローニャ市で開催される

児童図書専門の見本市

ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」の

絵本原画コンクールの入選作品を紹介するものです。

日本では1978年に初めて紹介され、

石川県七尾美術館では1988年から毎年開催し、

今年で21回目を迎えます。

 

1967年から始まった

イタリア・ボローニャ市の絵本原画コンクールとは、

子どものために描かれた5枚1組のイラストを審査するものです。

コンクールは16歳以上であれば誰でも応募でき

出版経験の有無に関わらず公平に審査されることから、

新人イラストレーターの登竜門として、

また、児童書の最新の動きを知ることのできる機会として、

世界から注目されています。

 

今年は絵本原画コンクールに世界70カ国・3,053組の応募があり、

日本人作家10人を含む25カ国・77組の国際色豊かな作品が入選しました。

子どもたちが喜びそうなキャラクター色鮮やかな作品

繊細なタッチで表現された絵、

その国の文化や歴史などが感じられるものなど、

様々な技法で表現された一つひとつの物語を

どうぞお楽しみください

展示会場には今年の入選作品の他にも、

コンクールの様子を写した映像コーナーや、

これまでに入選した作品やおすすめの絵本など

およそ100冊の絵本が並ぶコーナーも設けられています

また、12月3日(土)は「絵本アニメ上映会」も開催されます

世界の名作絵本に登場するキャラクターが

スクリーンを動き回ります

 

石川県七尾美術館の

2018イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」は

12月9日(日)までの開催となっています。

開館時間は午前9時から午後5時まで

入館は午後4時30分までです。

観覧料は一般800円。

大学生・高校生は350円。

中学生以下は無料です。

 

心動かす作品の数々です

この機会にぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。

 

※この内容は平成30年11月に放送されたものです

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