さやいんげん

今月は4月3日は「いんげん豆の日です

中南米原産の「いんげん豆」を日本にもたらした

「隠元禅師(いんげんぜんじ)」が亡くなられた日とのことです

 

 

そして、この「いんげん豆」が成熟する前、若い段階で

さやごと収穫されるのが「さやいんげん」で、

「いんげん豆」と言われて連想するのはこちらの方かもしれません

今回は、栄養的で優れている点も考慮しつつ、

「さやいんげん」について、おさらいしておきたいと思います

 

 

まず、「さやいんげん」「βカロテン」「ビタミンC」、

「ビタミンB群」「食物繊維」が豊富に含まれており、

抗酸化作用、エネルギー代謝に優れているとされています

豆の部分には「でんぷん」や「糖分」、さやには「アスパラギン酸」、

豆とさやの両方には「たんぱく質」が含まれていて、

夏ばての防止や疲労回復、便秘解消など、

幅広いメリットが期待できる頼もしい食材です

 

 

具体的に期待できる健康へのアプローチを上げていきましょう

まずは、「βカロテン」による「免疫力の向上」です

「β-カロテン」は体の中で必要に応じて「ビタミンA」に変換する為、

目の機能、皮膚や粘膜の健康を保つ役割も担いますし、

変換されなかった分も「抗酸化物質」として働いてくれるので、

「動脈硬化」や「がん」などの予防、老化防止など、

幅広いメリットを発揮してくれます

 

 

そして、「アスパラギン酸」が持つ代謝作用からは、

「疲労回復」や「スタミナアップ」効果も期待でき、

さらに、「糖質」「脂質」「たんぱく質」の代謝に関わってくれる「ビタミンB群」

をバランスよく含んだ「さやいんげん」は、「アスパラギン酸」から期待できる

健康効果を後押ししてくれます

 

 

加えて、免疫力がアップすることで、免疫力を高める作用を持つ

「レクチン」も活性化されるとのことで、

「ガン細胞」や「病原菌」への対抗策として、より好循環が期待できそうですね

最後に、必須アミノ酸の一つ「リジン」による「新陳代謝」の活発化も心強いです

 

 

「たんぱく質」の吸収をサポートしつつ、

「ブドウ糖」の代謝を促すことで、肌や血管を丈夫に保つなど、

こちらも健康、美容の両面で嬉しい存在ですね

 

 

いただき方としては、「β-カロテン」などは油に良く溶けるため

吸収率が上がる「炒め物」「胡麻和え」などがベストで、

「たんぱく質」を含む肉や魚、乳製品や「糖質」を含むごはんやパンなどと

一緒に食べると、代謝もアップするとのこと

万能な副菜として、大活躍させていきましょう

 

 

 

※この内容は2023年4月に放送されたものです。

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パーソナリティー 秋本 和美
毎週月曜~金曜 朝8時15分~8時20分
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オートミール

今日は「大麦」と最近よく耳にする「オートミール」との

共通点、そして違いについてのお話です

 
「オートミール」は、

日本では「えんばく」と呼ばれる「オーツ麦」が原料で、

ヨーロッパやアメリカでは、

特にその健康効果が注目され続けています

 

 
基本的に、この「オーツ麦」

「大麦」と同じく、イネ科の植物ではあるものの、

「大麦」「オオムギ属」

「オーツ麦」「イネ科カラスムギ属」と属性が異なり、

親せきのような関係性と言えます

 

 
「オートミール」「オーツ麦」外側の皮を取り除いて、

蒸してローラーでつぶすなどの加工を施したものです

「オートミール」の特徴は、

「大麦」と同様にグルテンを持たず、

「食物繊維」が豊富で、

血液の中の悪玉コレステロールを弱める作用に関わる

「水溶性食物繊維」の「β-グルカン」を有するなど、

「大麦」との共通点が多くあります

このためダイエット健康維持、増進

効果的と注目を浴びています

 

 

 

勿論違いもあります

「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の割合を見ると、

「大麦」はほぼ同じ割合なのに対して、

「オートミール」は、

「不溶性食物繊維」が「水溶性食物繊維」の倍近くあり、

また「食物繊維」の総量「オートミール」

「大麦」を上回ります

 

 

 

そして、お米と置き換える穀物としては、

「大麦」の再現性が圧倒的に高く、

これまで「オートミール」は、スイーツ的なポジションでした

ところが、

近年は炊く時の水の量を変えるなどして

お米の様に仕上げる方法も取り入れられるなど、

「オートミール」「スイーツ」のイメージを

変えつつあるようです

 

 

さらにオートミールの原料「オーツ麦」には、

特有のポリフェノール「アベナンスラミド」が含まれ、

この成分には炎症やかゆみを和らげてくれる作用があるとされて

美容品などにも使われています。

 

 

「大麦」「オートミール」は、

食に対する健康志向の高まりとともに、

さまざまなレシピも出回っていますから、

自分に合った形で食事に活かしてみてはいかがでしょうか

 

 

 

※この内容は2023年3月に放送されたものです。

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デコポンと健康

今回は「デコポンと健康」をテーマに、

お届けしたいと思います

柑橘類「デコポン」「温州ミカン」「トロビタオレンジ」

掛け合わせた柑橘類「清見タンゴール」に、

「ポンカン」を交配させた品種「不知火」本来の呼び名です

 

 

その「不知火」の中でも、

13度以上と言う糖度の高さ1度以下と言うクエン酸の低さなど、

一定のブランド基準を満たして出荷されるものが

「デコポン」とされているのだそうです

 

 
「デコポン」にしても、「不知火」にしても、

共通する見た目の特徴は、ヘタの部分でっぱり

標準的な「温州ミカン」より二回りほど大きくて重く

皮も分厚いのですが、

収穫後の貯蔵を経てしっかり熟しているとのことで、

見た目よりも剥きやすくなっています

 

 
そして、栄養面から特徴を見てみると、

やはり目を見張るのは「ビタミンC」の豊富さです。

抗酸化力があり、生活習慣病予防への効果も期待できる「ビタミンC」は、

柑橘類の中でも多く、ミカンと比べると1.6倍も含んでいるそうです

 

 
さらに、抗酸化作用で言えば、

「β-クリブトキサンチン」という「カロテン」も含まれていて、

体内で「ビタミンA」に変化し、主要な成分「レチノール」によって、

目や皮膚の粘膜を健康に保つ働きが期待できるとのことです

 

 
また、柑橘類に特に多く含まれている「ビタミンP」は、

血流の改善や高血圧予防にも効果が期待できる

「ポリフェノール」の総称で、

こちらは、アレルギー反応の抑制にも一役買うとのことので、

これから心配される「花粉」への対策としても、

まさに旬の食材と言えるでしょう

 

 

そして最後に、

失敗しない「デコポン」「不知火」選びについて触れておきます

まず前提として、

カタチはあまり関係ないようです。

皮に張りがあり、橙色が濃く、ヘタが青みがかっていて、

水分の多さを感じられる、

重みがあるものを手にするのがベスト

 

 

本格的に暖かくなる4月ほどまでは、

冷暗所の保存でよいそうですので、

いいものをたくさん確保して、

しっかり摂り入れておきたいものですね

 

 

 

※この内容は2023年3月に放送されたものです。

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切り干し大根

大根を細長く、薄くきって

天日干しにした物を「切り干し大根」と言いますが、

西日本では「千切り大根」と呼ぶそうです

 

 

2月17日は「千切り大根」の日です

「千切り大根の日」は広島県福山市の

乾燥野菜食品メーカー「こだま食品」

2010年に制定した記念日で、

「千切り大根」の生産が2月に最盛期を迎えること、

そして「千」の字を分解すると漢数字の「二」と数字の「1」となり、

「切」という漢字の左側「七」を合わせて、

2.1.7となったそうです

 

 

そこできょうは「千切り大根」「切り干し大根」

についてのお話しです

「切り干し大根」は日持ちするだけでなく、

乾燥させて水分が抜けた分、

通常の大根よりも栄養素が凝縮されています

 

 

また日光に当たることで、

うまみ成分の「グルタミン酸」などが増えて、

美味しさも増すそうです

 

 

栄養面から見てみると

まず、「食物繊維」に関して言えば、

生の大根の2倍以上「食物繊維」を摂取できます

 

 

ちなみにその「食物繊維」には

「不溶性のものと「水溶性のものがありますが

「切り干し大根」には

「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」両方が含まれています

 

 

また「切り干し大根」低カロリーで糖質の低い食品ですから、

糖尿病をはじめとする生活習慣病の予防にも、

より効果的に力を発揮してくれるようです

 

 

また健康な骨や歯を維持したり、つくったりする

「カルシウム」については、生の大根の2.5倍含まれ

「ミネラル」については「カリウム」が豊富で、

水分と塩分バランスの調整を担ってくれます

さらに全身に酸素を送るために赤血球を作るサポートを担う

「鉄分」も含まれています。

 

 

そして、これら栄養素を

より少ない量でより効率的に摂取するためには、

水に溶け出してしまう成分も取り込める

「戻し汁」を使った汁物の調理が推奨されています

 

 

栄養が凝縮され味も確かな「切り干し大根」は、

ヘルシーで美味しい食材です

煮物などの料理に用いるなどして、

おいしく活用していきましょう

 

 

 

※この内容は2023年2月に放送されたものです。

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