卵による食中毒の対策法

 

8月に入りました。

 

高温多湿のこの時期は、

細菌による食中毒が一年を通して最も多く発生します

 

細菌による食中毒は、食べ物と一緒に細菌が口に入り、

さまざまな毒素を作り出したりすることで、

下痢や腹痛、発熱、倦怠感などの症状を引き起こします

 

この時期、食中毒を起こしやすい食材の一つが「」です。

卵が原因の食中毒は、サルモネラ菌によるものがほとんどです。

 

サルモネラ菌は、鶏、豚、牛など動物の腸の中や、

河川、下水道など自然界に広く生息する細菌です

そのため、から食中毒が発生します

 

栄養価の高い卵ですが、適切に取り扱わないと、

サルモネラ菌が増殖する格好の環境になってしまうのです

 

卵による食中毒を防ぐには、

まず、卵を買うときは、表面にひび割れのない新鮮なものを選びましょう

賞味期限などが表示されている場合は、日付も確認してください

持ち帰った卵は、すぐに冷蔵庫に入れましょう。

保存の温度は、10度以下が目安です

 

次に、卵を使うときは、料理に必要な分だけ

使う直前に割ってすぐに調理を始めましょう。

割ったまま放置する細菌が増殖してしまいますので、

途中でやめるときは冷蔵庫に入れてください

 

調理をするときは、黄身も白身もかたくなるまで十分に加熱しましょう

ゆで卵をつくるときは、5分以上加熱するようにしてください

 

注意したいのは、自家製マヨネーズです。

自家製マヨネーズは、卵を加熱せず使うことや、

市販のものに比べて酢の配合割合が低いことなどから、

食中毒が起きやすいといわれていますので、

その日のうちに食べきるようにしましょう

 

調理した卵は、なるべく早く食べるのが基本です

卵かけご飯、すき焼きなど、生のまま食べる場合は、

殻にひびが入ったものは使わず賞味期限内であることを確認し、

食べる直前に割るようにしてください。

 

なお、乳幼児や妊娠中の女性、高齢者、

免疫機能が低下している方などに対しては、

生卵は避けて十分に加熱した料理を提供するようにしましょう

 

※この内容は2020年8月に放送されたものです

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の歴史は古く、

日本では縄文時代の遺跡から種が見つかっています

 

本格的な栽培が始まったのは明治時代

中国から新しい品種が導入されるようになり、

それを改良したものが、現在一般的に流通している桃の原型になっているそうです

 

桃の品種はたくさんありますが、大きく分けると、

果肉の白い「白桃(はくとう)」と

黄色い「黄桃(おうとう)」に分けられます

 

主な産地は、山梨県、福島県、長野県

旬は、種類によりますが、7月から9月にかけてです

 

そんな桃の主成分は「果糖」です。

果糖は果物などに多く含まれる糖分で、砂糖よりも強い甘みがあります

 

ブドウ糖や砂糖に比べて代謝が早く

すばやくエネルギーになるため、疲労回復に役立ちます

 

ほかにもペクチンなどの食物繊維、ビタミンE、カリウム、

鉄分、マグネシウムなどが含まれています。

 

桃は皮をむいてから食べるのが一般的ですが、

実はこの皮の部分にも栄養がたっぷり詰まっています

 

そのため、表面のうぶ毛を洗い落として皮ごと食べれば、

より多くの栄養を取ることができます

 

皮を食べるのに抵抗がある方は、

皮ごと絞ってジュースにするといいでしょう

 

また、桃は葉っぱも栄養豊富で、

タンニンやマグネシウム、カリウムなどを含んでいます。

 

葉っぱはあせも湿疹日焼けなどの対策に良いとされ、

日本では江戸時代から、夏の土用に、

桃の葉を入れた「桃湯(ももゆ)」に入る習慣が受け継がれています

 

では、桃の選び方です。

おいしい桃を選ぶときは、鮮やかな赤色で、

甘い香りがするものがおすすめです

 

桃には縦に伸びる割れ目がありますが、

この割れ目を中心として、左右対称のものが良い桃です。

大きさは、一般的に大きめのほうがおいしいとされています

 

桃の食べ頃は、お尻の部分の青みが抜けて白っぽくなってからです。

熟していないものは、一つずつ新聞紙などで包んで、常温で追熟させていきます。

 

食べるときは、冷やしすぎると味が落ちてしまいますので、

食べる2~3時間前に冷蔵に入れるのがおすすめです

 

※この内容は2020年7月に放送されたものです

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そばかす

 

鼻から頬を中心に小さな斑点が点在する「そばかす」。

見た目がスズメの卵の模様に似ていることから、

雀の卵の斑点と書いて「雀卵斑(じゃくらんはん)」とも言います。

 

3歳から5歳頃でき始め、

年齢を重ねるにつれて色が濃く、数が増えて、

思春期にもっとも目立つようになります

 

斑点は5ミリ以下の小さいもので、細かく左右対称に散らばります。

だけでなく、手や腕、胸元、背中にできることもあります

 

そばかすができるのは、遺伝的な要因が大きいといわれています

遺伝子の中には、

そばかすの元となるメラニン色素の生成に関与しているものがあり、

一定のタイプを示す遺伝子を持っている場合は、

そばかすができやすいのだそうです。

 

そして、そばかすを悪化させる要因となるのが紫外線です

紫外線をたくさん浴びると、メラニン色素が過剰に生成されるため、

そばかすができやすくなります。

 

そばかすを予防するには、紫外線対策を行うことが第一です

日焼け止めを塗る、肌の露出を少なくする、

日傘をさす、帽子をかぶる、など紫外線をなるべく浴びないようにしましょう。

 

できてしまったそばかすを薄くするには、

ビタミンCビタミンE、ポリフェノール、L-システインなどを

摂取することを意識しましょう

 

L-システインは、肌の代謝を正常化させる働きや

活性酸素を除去する抗酸化作用があると言われているアミノ酸です。

このほかバランスのよい食事十分な睡眠

適度な運動を心がけることも大切です

 

どうしてもそばかすが気になるという場合は、医療機関に相談しましょう。

皮膚科などでは、内服薬や塗り薬の処方、レーザー治療などが行われます。

 

ちなみに、そばかすとよく似ているものにシミがあります。

どちらも発生にメラニン色素の増加が関係していますが、

シミは加齢が主な要因で、40代から50代くらいに増えるこ

大きさは5ミリ以上とそばかすよりも少し大きく

数が少ないことなどの点でそばかすとは異なります

 

紫外線が増えるこれからの季節は、そばかすができやすくなりますので、

しっかり予防していきましょう

 

※この内容は2020年7月に放送されたものです

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シソ

 

シソの原産地は中国で、

日本には縄文時代までには伝わっていたと考えられています。

平安時代に栽培が始まり、

江戸時代には漬物薬味などとして用いられるようになったようです

 

シソには、大きく分けて「青ジソ」と「赤ジソ」があります

青ジソは、「大葉」とも呼ばれ、

刺身や冷や奴などの香味付け天ぷらの具材などに、

赤ジソは、梅干しの色付けふりかけなどに用いられます

 

また、シソの穂に花が咲いている状態のものを「花穂ジソ」、

実がなり始める頃の穂を「穂ジソ」と呼び、

いずれも刺身のあしらいなどに用います

 

青ジソは一年を通して安定して出回っていますが、

本来の旬は7月から10月にかけて、赤ジソ6月から7月が旬で、

ちょうど今の時期に梅干しを漬けるという方も多いのではないでしょうか。

 

そんなシソは、

βカロテン、ビタミンB群、ビタミンC、

カルシウム、カリウム、鉄分などを多く含んでいます

 

なかでも注目したいのは「βカロテン」です

100グラム当たりの含有量はニンジンよりも多く

野菜の中ではトップクラスです

 

すがすがしい香りは

ペリルアルデヒド」という成分によるものです

 

ペリルアルデヒドには、防腐作用殺菌作用があり、

刺身にシソが添えられるのは、

腐敗防止食中毒予防などの効果を期待してとのことです

 

また、食欲を増進させたり、胃を丈夫にしたりする働きもあり、

これからの季節、夏バテ対策にも役立ちます

 

シソは、漢方では「蘇葉(そよう)」と呼ばれています。

気の巡りを良くする、精神を安定させる、冷えを取る、

胃腸の働きを回復させる、などの作用があると言われ、

さまざまな漢方薬に配合されています

 

シソは、薬味や梅干しなどさまざまな形で楽しめますが、

これからの暑い季節には、シソジュースにするのもおすすめです

 

赤ジソを煮出して、クエン酸やリンゴ酢などの酸味砂糖を加えると、

きれいな赤い色のシソジュースができあがります

さっぱりと飲みやすく、夏バテ予防にもぴったりですので、

興味がある方は作ってみてはいかがでしょうか

 

※この内容は2020年6月に放送されたものです

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